新しい大阪弁のアクセント記号の提案大阪弁のアクセント体系は、 有核類と無核類があること、これは、標準語と同じです。 それに京阪式の特徴として、高起式と低起式があることです。 これらの組み合わせで、アクセントができています。 まず、 アクセントの核を ] で表現します。 どうするかというと、アクセントの核のある音の後ろに ] をつけるのです。 たとえば、 おみそし]る これで、「し」が高く、「る」が低くなることを表します。 つぎに、高起式(高い音ではじまる)の語の前には、 ' をつけ、 低起式(低い音ではじまる)の語の前には、 , をつけます。 たとえば、 'ご]はん (●○○) ,おみそし]る (○○○●○) となります。 高起式の語の場合には、] が来るまでは高く発音し、 低起式の語の場合には、] が来るまでは低く発音します。 無核類(核のない語)の場合には、語の最後に ^ をつけます。 たとえば 'さかな^ (●●●) 高起式無核類(平板アクセント) ,おかず^ (○○◎) 低起式無核類(尻上がりアクセント) となります。 高い音で始まる平板アクセントの場合には、^ は省略できるものとしますが、 低い音で始まる尻上がりアクセントの場合には、 尻上がりであることがわかるように、^ をつけるものとします。 さて、例文です。 <,放蕩'む]すこの,たと]え> 'ま]た、'イ]エっさんが'言わはりま]したんや。 「,ある^大家(,おお]け)の,旦さんに^、 ,ふたぁ]りの倅('せがれ)が'おっ]たんでんな^。 'その下のほ]うが'これがま]た'父親に、 「「,おと]うはん。 ,おと]うはんが'死んな]はったら、 ,わいが^'もらえるこ]とになってる^,ざい]さんが'おまっ]しゃろ^。 'あれ、,今^'もらえまへんや]ろか。」」 と'言]うたんでんな^。 'その,旦さん^、 「'ど]も'な]らんな、 ,なん]ちゅう'こ]とを'言う]んやいな」 '言いながら]も、 ,ふたぁ]りの'倅に,ざい]さんを,分けてやっ]た '言う]んですな^。 どうでしょうか。読みにくいかなぁ。 |