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使役の助動詞(す、さす)


大阪弁では、使役の助動詞として、「せる」「させる」より、「す」「さす」を使います。

(1)「す、さす」の活用形

 
未然
連用
終止
連体
仮定
命令
接続
す[●] さ・ん
そ・う
し・た す・とき せ・ば 五段、サ変に
さす[●●][○●] ささ・ん
さそ・う
さし・た さす さす・とき させ・ば させ 一段、カ変に
せる[●●][○●] せ・ない
そ・う
せ・た せる せる・とき せ・ば 五段、サ変に
させる[●●●][○○●] させ・ない
さそ・う
させ・た させる させる・とき させ・ば させ 一段、カ変に

仮定を表す場合、「〜せば[○○]」という形より、「〜したら[○○○○]」という形が使われます。



(2)「す、さす」のアクセント

平板型アクセントの動詞

活用形
2音節
[●●]
3音節
[●●●]
4音節以上
[●●●●]
五段活用語 [●●・●]言わ・す [●●●・●]思わ・す [●●●●・●]行わ・す
上一段活用語 [●・●●]居(い)・さす [●●・●●]出来・さす [●●●・●●]滅び・さす
下一段活用語 [●・●●]得・さす [●●・●●]越え・さす [●●●・●●]与え・さす
カ行変格活用語
サ行変格活用語 [●・●]さ・す



尻上がり型アクセントの動詞

活用形
2音節
[○●]
3音節
[○○●]
4音節以上
[○○○●]
五段活用語 [○○・●]会わ・す [○○○・●]歩か・す [○○○○・●]もたらさ・す
上一段活用語 [○・○●]見・さす [○○・○●]悔い・さす [○○○・○●]用い・さす
下一段活用語 [○・○●]出・さす [○○・○●]見え・さす [○○○・○●]答え・さす
カ行変格活用語 [○・○●]来(こ)・さす
サ行変格活用語 [○○○・○●]察し・さす



例外:頭高型アクセントの動詞

活用形
2音節
[●○]
五段活用語 [●●・●]居(お)ら・す