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条件の接続助詞(て、んと)



順接を表す場合、共通語と同様「〜て[○]」が用いられます。用言につきます。


1.形容詞につく場合

ウ音便につく場合と、語幹の最後の音(普通はイ)が伸ばされてつく場合があります。
赤こうて[○●○・○]、赤ぁて[○●○・○]
悲しゅうて[●●●○・○]、悲しいて[●●○○・○]
濃うて[●○・○]
良うて[●○・○]
大きゅうて[●●●○・○]、大きいて[●●●○・○]
おいしゅうて[○○●○・○]、おいしいて[○○●○・○]

2.形容動詞につく場合

「て」がつくのではなく、語尾が「で」に変化する形をとります。
きれいで[●○○・○]
無駄で[●●・●]
素直で[○○○・●]
変で[○●・○]
あたたかで[●●●○・○]

3.動詞につく場合

言うて[●○・○]
着て[●・○]、出来て[●○・○]
寝て[●・○]、越えて[●○・○]
して[●・○]

会うて[○○・▼]
見て[●・○]、悔いて[○●・○]
出て[●・○]、食べて[○●・○]
着て[●・○]

居って[●●・○]



否定の順接の場合には、「のうて[●○○]」「んと[○○]」を使います。
この場合、「のうて」は「〜なくて」の意味、「んと」は「〜ないで」の意味になります。

1.形容詞につく場合

赤こうのうて[○●○・●○○]、赤のうて[○○・●○○]
悲しゅうのうて[●●○○・●○○]、悲しのうて[●●●・●○○]
濃うのうて[●○・●○○]
良うのうて[●○・●○○]
大きゅうのうて[●●●○・●○○]、大きのうて[●●●・●○○]
おいしゅうのうて[○○●○・●○○]、おいしのうて[○○○・●○○]

2.形容動詞につく場合

きれいやのうて[●○○○・●○○]
無駄やのうて[●●○・●○○]
素直やのうて[○○●○・●○○]
変やのうて[○●○・●○○]
あたたかやのうて[●●●○○・●○○]

3.動詞につく場合

言わんと[●●・○○]
着んと[●・○○]、出来んと[●●・○○]
寝んと[●・○○]、越えんと[●●・○○]
せんと[●・○○]

会わんと[○●・○○]
見んと[●・○○]、悔いんと[○●・○○]
出んと[●・○○]、食べんと[○●・○○]
着んと[●・○○]

居らんと[●●・○○]