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反語のニュアンスを与える終助詞(やん、やんか)



「やん」は、「〜やない」が転訛したもの、「やんか」は、「〜やないか」が転訛したものです。
共通語では、「じゃない」「じゃないか」であり、横浜弁では、「じゃん」「じゃんか」です。

基本的な形としては、否定疑問形ですが、意味的には反語となり、
「**ではないか。そうだろう?」という意味で、
**を肯定する自分の意見を主張しています。

例えば、
そうやん[●○・○○]=そうではないか=そうだろう?
ちゃうやん[●●・○○]=ちがうではないか=ちがうだろう?
と言う意味になります。

驚きを表す場合もあります。
これ[○○]、ごっつ[●●○]、おいしいやん[○○●○・○○]=これ、すごく、おいしいじゃない?
めっちゃ[○○○]、きれいやん[●○○・○○]=すごく、きれいじゃない!

「やんか」は「やん」とほぼ同じ意味にも使われますが、否定疑問の意味合いがより強く残っています。
この答え[●●・○●○]、まちごうてるやんか[●●●●・●●・○○○]


また、河内弁として、「やんけ」という形もあります。
何[○○]、言うとんねん[●●・●○・○○]、ちゃうやんけ[●●・○○○]

「やん」「やんか」は、普通、低く発音しますが、疑問のニュアンスを強く出す時には、
「やん[○●]」「やんか[○○●]」と語尾を上げることもあります。