38〜42節 復讐について
38節
旧約聖書には、「目には目を、歯には歯を(出エジプト21:24、レビ記24:20、申命記19:21)」と書かれているのをあなたがたはご存じでしょう。
39節
これはもともとは、相手に損害を与えてしまったら、それと同等の補償をするようにという、償いの教えであったはずです。ところが、あなたがたは、やられたらやりかえせという復讐を正当化する教えとして勝手に解釈しています。
しかし、本当の神様の思いを告げましょう。
悪い人に抵抗してはなりません。もし、誰かに右の頬を殴られたならば、殴り返すのではなく、左の頬をもさしだすくらいの思いを持ちなさい。憎しみは憎しみを生み、復讐はさらなる復讐を生み出すのです。
40節
また、誰かがあなたを訴えて、下着を取ろうとする者があれば、上着をも取らせるほどのつもりでいなさい。
41節
誰かがあなたに1キロメートル行くことを強要するなら、彼と一緒に2キロメートル行っても良いと思いなさい。
42節
あなたに誰でも欲しがっている人には与え、借りたがっている人には貸してあげなさい。
全ての人がそんな思いをもってくれたら、憎しみはこの世から消え去るでしょう。
43〜48節 敵を愛しなさい